「アレ」とは
何の事はない、ただの湯たんぽ。 湯たんぽに水を入れて直接火に掛けられるよう金属製とは決めていたのだが 何を使って加熱するかが問題だった。 事前に考えていたのはガスシングルバーナーのUSトレール。でもそれじゃ普通過ぎて面白くない。 折角焚火しているんだからそれを使うか。でも煤が付く。煤を奇麗に拭取るのは面倒か。 一度大きめのヤカンか鍋で湯を沸かしてから入れるか。でもそんなものは無い。 で、思い付いたのがスウェーデン飯盒のアルコールバーナーと風防五徳。 湯たんぽとして機能する程度まで温かくなるか分からなかったが、取り敢えずやってみる。 バーナーと湯たんぽの間が離れ過ぎてる気もしたがそのまま続行。 小瓶のワインをチビチビ飲み、ツマミをポリポリ食いながら様子を見守る。 実は酒なんかもう何年も飲んでない。行き掛かりで喉を湿らす程度が数回あったくらい。 これも寒さ対策と思い食材と一緒に買って来た。 ひとりカッコつけてバーボンでもと思ったが、いきなりそんなもの飲んだらどうなるか。 ということでワインにしといた。 結構旨い、クセになるかも? 暫くすると燃料が燃え尽き炎が消える。 沸き立ちはしなかったが、底の部分に気泡が出来て素手では触れないくらいまでになった。 燃料が続けばあと数分で沸騰してたのではなかろうか。 カバーを着けてシュラフに仕込み、暖かさが移るまで焚火して待つ。 頃合いをみて「さて寝ようかな」とテントに戻りかけた時、ふと気温計を見ると 目盛りは-8か-9℃あたりを指し示していた。 流石に実際そこまでは下がってないだろう、キーホルダータイプの気温計じゃ アテにならんと思いつつシュラフに潜り込む。 湯たんぽの心地よい暖かさと何年かぶりに飲んだ酒の手助けで、あっという間に眠りに就いた。 つづく
by swedishcooker
| 2008-01-06 20:45
| ソロ初め2008
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