スウェーデン飯盒以外にもキャンプへ持って行く鍋類がある。 ユニフレームのライスクッカーmini DXと、手持ち道具最古参のエバニューフライパン。 本当ならスウェーデン飯盒だけで済ませたいところ。 オカズが缶詰やレトルト食品なら、スウェーデン飯盒でメシを炊きながら湯煎出来る。 更にメシをアルファ米やパック御飯にすれば、お湯を沸かすという作業だけで済む。 しかし、オカズが缶詰やレトルトだけというのは寂しいし、メシもちゃんとその場で炊いて食いたい。 どうせなら一緒に熱い味噌汁かスープも飲みたい。 となると、やはりスウェーデン飯盒だけでは少々不便だったりする。 「煮る」 「焼く」、「炒める」 実際のところ、いつも似たような簡単な物しか食ってないが、この2つを持って行けば ある程度のメニューには対応出来る。 しかしこの鍋とフライパン、スタッキングの相性があまり宜しくない。 ライスクッカーmini DXには特に問題無いのだが、エバニューフライパンの「ハンドルを内側に 折り畳む」という構造が、まるで他の鍋類とのスタッキングを拒絶しているかのように思える。 ハンドルを折り畳んだフライパンの上に他の鍋を重ねられない訳ではないが、このハンドルが邪魔で ピタッと収まらず気分的にもスッキリしない。 しかもこのフライパン、コーティングが剥がれて表面がザラザラなので、調理をすると食材が こびり付いてしまう。 てな事で、いつの頃からかこの組み合わせに不満を持つようになってしまったのだが、2度目の キャンプ活動休止もそろそろ終わるだろうという或る日、フラッと立ち寄ったショップで こんな物に目が留った。 トランギア・メスキット TR-124T 頭の中で様々な葛藤が渦巻き、品物を手に取っては陳列棚に戻し、また手に取っては戻しを何度か 繰り返したが、「コレこそ俺が求めていた物だ、単なる物欲ではないのだ、俺にはコレが必要なのだ」 と自分に言い聞かせた。 ストラップを外し、ノンスティック加工された直径20cm・深さ5cmのフライパンの上に被せられた アルミベースプレートを持ち上げてみると、その中にはあのオレンジ色のトランギア収納袋に 包まれた1.0Lビリーコッヘルが気持ち良くスッポリと収められている。 収納袋がこのセット全体ではなく、内部にスタッキングされたビリーポットだけを覆うのは おそらく、フライパンに施されたノンスティック加工を保護する為なのだろう。 早速実戦投入ということで、先日のキャンプで使ってみた。 フライパンの直径20cmという大きさは、もやし1袋を全部入れてもストレス無く調理出来る大きさ。 ノンスティック加工はその名の通り、こびりつきが無い。 フライパンの大きさ故、バーナーもヘッドの大きいプリムスP-161を使用して火加減も強めにしたが 初めて使う道具のせいか、塩梅がよく分からず野菜を炒め過ぎてしまった。 しかし、コーティングの剥げたエバニューのフライパンと比べると、その使い易さは雲泥の差。 全くもって難点などひとつも無い。と、言いたいところだが・・・ 折畳式のこのハンドル。 フライパンにベースプレートを被せてから折り畳むという構造のせいで、使用時は水平にはならず 上向きの角度で持つ事になるので少々バランスが悪く、フライパンが左右にコロッと傾き易い。 そしてハンドル自体が細いので、持ち方によってはその傾こうとする力を抑制し難い。 調理中もしくは調理完了後フライパンを下手に持ち上げると、折角作った物をブチ撒ける恐れがある。 せめてハンドル形状を平べったい物にするか、ストームクッカーのように別パーツのハンドル(鍋掴み) にすればこの様な事にはならなかっただろう。 とまぁ少々大袈裟かもしれないが、泥酔してたり余程のドジッ子じゃない限り、ちゃんと気を付ければ 防げる事なので、それほど重大な問題ではない。 アルミベースプレートはカレーライスなんかを食うのには丁度良さそうな大きさ。 但し、大食いの人でなければ(笑 今回は回鍋肉を作る際に、切ったキャベツを一時入れておく容器として使っただけ。 1.0Lのビリーコッヘルはライスクッカーmini DXよりも容量が0.8L小さい。 しかし、棒ラーメン1袋(2束)が作れる大きさだったので、一人分の鍋物等にも充分対応出来るだろう。 コゲ付き防止加工がされていないのは構わないとしても、せめてアルマイト加工ぐらいはして欲しい。 これは他のトランギア製品にも言えることなんだけど。でもまぁ、しょうがないかね。 把っ手は垂直状態でカチッと固定可能 もしかしたらうどん2玉だとちょっとキツイかな? 勿論このビリーコッヘルでメシを炊く事も出来る。 フライパンは炒め物や焼き物の他、やる気になればスキヤキのような感じで鍋物も作れる。 このセットにあともう1個鍋を追加すれば、ある程度のメニューには対応出来てしまうかもしれない。 となると、スウェーデン飯盒の出番が無くなってしまう可能性もあるが、スウェーデン飯盒は 意地でも使いたいので装備から外すつもりは無し。でもまぁ、ケースバイケースかなぁ。 という事で、取り敢えずエバニューのフライパンとユニフレームのライスクッカーmini DXには一戦を 退いて頂き、今後レギュラーとしてこのトランギアメスキットに頑張ってもらうつもりである。 とは言うものの、今後特に料理のレパートリーが増える訳でもなく、相変わらず似たような物ばっかり 食い続けるんだろなぁ・・・。 2種類だとやっぱ嵩張るなぁ(笑 ここが最安か ビリーコッヘル単体 なんか、いずれそのうち手を出してしまいそうな悪寒
by swedishcooker
| 2010-12-18 20:29
| ■道具
|
カテゴリ
新年初焚き 気がつけば霜月 初春の躊躇い 相も変わらず 年、明けて候 森への入口 飛んで火に入る夏の虫 再始動! 我慢限界 ソロ初め2008 前門の虎後門の狼 晩秋キャンプ? 初冬キャンプ? 空の機嫌と休みのタイミング それは唐突に ■道具 ┗スウェーデン飯盒 その他 以前の記事
2012年 05月
2012年 02月 2012年 01月 2011年 11月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 08月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 10月 2008年 05月 2008年 04月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 検索
タグ
スウェーデン飯盒
非常持ち出し袋
ファイヤースチール
LOGナイフ
Bug-out Bag
自作シース
スウェーデン軍メスキット
Swedish Army Mess Kit
モンベルSSバロウバッグ#5
プリミティブスキル
Mora Knife
バグアウトバッグ
ネイチャーストーブ
スプーンカービング
ステンレス製
Bow Drill
スウェーデン軍レーション
座椅子
ククサ
Kokkärl m/40
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||