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相も変わらず 其之弐

 

山を下り、キャンプ場に戻って来た。





太陽は既に山の向こう側へ隠れてしまっている。
落葉が進み、以前よりも空を遮る物が少なくなっているとは言え、やはりキャンプ場の中は薄暗い。
自分以外に人などおらず、川を流れる水の音がただ聞こえるばかり。
しかし、前回のような迷いは無かった。

設営が終わる頃にはもう辺りは暗く、時折木立を吹き抜ける風も冷たかったのでさっさと焚火を始める。


   
   焚火動画

前回この竃に焚火台を置いて薪を燃やしたが、今回焚火台は使わない。
焚火台は後片付けが楽で良いが、竃があるんだからやっぱり要らない。
それに、焚火台なんか無い方が焚火らしいかなとも思う。
欲を言えば竃も無しの直火が理想だが、ここは県立自然公園内なので備え付けの竃を使わざるを得ない。
でもまぁ、こんな程度の竃ならそれほど雰囲気もブチ壊しにはならないだろう。
この夜、かなり長い時間を焚火で費やしたが、闇が濃くなって来てもあまり怖さは感じず
何か物音がしても体がビクッと反応することが殆ど無かったのは、やはり火のお陰だろうか。


   晩飯
   

夜のドカ食いはあまり宜しくないと反省し、米は1合に留める。
麻婆もやしは大ハズレだった。
食後の片付け中に和武器のキャップが片方無いことに気付く。画像でも片方外れてるわ。
この後、何をするでもなく焚火の前で暫くボーッとする。
そろそろ寝ようかと道具をシャングリラの中に移動中、偶然にも落葉の隙間から和武器のキャップ発見。
どうやらパッキンが痩せて外れ易くなっていた様子。面倒だね。



朝起きたのはおそらく5時前後。やはり熟睡は出来ず、夜中何度も目が覚めてしまった。
寝付きも悪かったが寒かったからという訳ではない。
着衣のまま寝袋に入ったが、暑くもなく寒くもなく丁度良い具合だった。
 (あれっ? って事はナンガ・ナノバッグ720DXは真冬には無理って事???)
まぁ、久し振りの外寝だから。という事にしておこう。
半身寝袋に入ったままコーヒーを飲み、今日の予定について1時間ほど考えていたら
外も大分明るくなってきたので靴を履き、シャングリラのファスナーを開ける。
焚火でもしようかと思ったが、持参した薪の8割以上を昨夜消費してしまったので諦め
キャンプ場内をゆっくりと散歩。
と言っても小さなキャンプ場なので散歩もすぐに終わり、やることが無くなってしまった。


   取り敢えず写真でも撮っておくか、と言う事で設営状況。
   

   

   

相変わらず必要以上に道具が・・・

 1. 「これはイイ!」と思って買う。
 2. ウキウキしながらパッキングしてキャンプに持って行く。
 3. 出し入れが面倒臭くて結局使わない。もしくは、既に同機能の物があるので使わない。
 4. 実際はそんなに必要な物ではなかったと気付く。
 5. タンスの肥やしとなり、収納スペースを圧迫する。

今度こそは本気でこのルーチンを断たねばならぬと痛感。
必要に迫られて買う以外は単に物欲を満たすだけの行為だと、自分でも分かってる筈なんだけどねぇ。


   朝飯
   

うどん2玉360グラムにたっぷり揚げ玉。
最高に旨かったけど、ツユが多過ぎたのが失敗。

頑張ってうどんのツユを飲み干したら太陽が昇って来た。
予報通り本日も好天の御様子で、木々の合間から真っ青な空が見える。


   

   


そろそろ此所を立ち去る時が来たようだ。
道具をまとめ、車に積み込む。


   幕&寝具系はいつもフライヤーズ・キット・バッグに収納してます。
   今まではナイロン製でしたが、コーティング劣化の「あの臭い」が漂うようになったので
   今回からコットン製にチェンジ。ちなみに色はODではなくAFグレー。
   


正直なところ、まだこのキャンプ場に後ろ髪引かれる思いは湧いてこない。
あと幾つの夜をここで過ごせば名残惜しさが感じられるようになるんだろうか?

そう思いながら車のアクセルペダルを踏み込んだ。















とまぁ、いつもならこんなとこで終わりですが、今回はもうちょっと・・・


   つづく
by swedishcooker | 2010-11-16 22:00 | 相も変わらず
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