目から鱗

 Japanese Axe NATA

 以前、記事で「薪割りに斧は大袈裟な印象」みたいな事を書いた。





これはあくまでも自分の場合で、本格的な薪割りをしないが故の先入観。
確かに杉の2寸5分角材程度を割るには東型両刃鉈で充分だったが、少し前に手に入れた
桜の太枝を割るには、その材の硬さ故か少々難儀した。
もうちょっと楽に割れたらいいなぁと思い、普通の鉈と東型以外の鉈をネットで物色してみたのだが
ブレードが大きく仰々しい感じがしたりして手が出なかった。
いささか抵抗感があるものの、やっぱり斧なのかなと思い始めた。


以前、総金属製で3つに折り畳める「パックアックス」なる物をネットで見て興味をそそられたのを
思い出し検索してみたが、売っている所は見つけられなかった。
しかし、似たような物で「キックアックス」という物がガーバー社から出ているのが分かった。


 Kick-Axe

これはなかなかカッコイイ! 非常に物欲を掻き立てられる。
しかしこういう物はギミックばかりが先行して、実際の使いやすさは二の次だったりする場合があるし
耐久性にも不安がある。薪割りに向いているかどうかも分からない。
アウトドア用というよりはタクティカル系の突入用なんだろうか?
うーん、でもやっぱりカッコイイなぁ・・・。


いつしか心はスッカリ斧に傾き、取り敢えず普通の斧を1丁買ってみることにした。
斧と言っても大きい物ではなく、片手でも扱えるような所謂「手斧、ハンドアックス、ハチェット」と
呼ばれる小型の物。どうせならホムセンで安く売っているような物ではなく、スウェーデンあたりの
伝統的な形の物。
と言うことでGransfors Bruks(グレンスフォシュブルークス)のワイルドライフが真っ先に頭に
浮かんだが、これはなかなかのお値段なので敢えなく断念。
Hultafors(ハルタフォース、フルターフォッシュ)も同様に値段で断念。貧乏人は辛い。


結局予算的に折り合いが付いたのはチェーンソーで有名なhusqvarna(ハスクバーナ)と、それまで
名前を聞いた事が無かったwetterlings(ウェッターリングス、ヴェッターリングス?)の物。
ウェッターリングスの方は、最初に断念したグレンスフォシュブルークスの物と奇しくも名前が同じ
「ワイルドライフ」という製品だった。
ハスクバーナの手斧は刃長約70mmの全長約330mmで重さ約750g。
ウェッターリングスが刃長約67mmの全長約325mmで重さ約660g(実測約650gだった)
(ちなみに現在所有の東型鉈が刃長約137mmの全長約360mmで重さ約760g)
寸法は大差なし。重さが東型鉈に近いハスクバーナが良いように思えたのだが
臍曲りな性格なので知名度の低そうなウェッターリングスに決めた。


 Wetterlings Wild Life

 Wetterlings Wild Life

で、肝心の使い心地はと言うと・・・
東型鉈と持ち比べてみると、ハンドアックスの美しいカーブを描いた楕円柱の柄の方が遥かに握り易い。
重量差は110gだが、その差以上に取り回しが楽に感じる。


 

じゃあ取り回しが楽な分、東型鉈よりも薪を割り辛いかというとそんな事は全くない。
節の多い材だと東型鉈同様にちょっと大変だけど、そうでなければハンドアックスの
方が楽に割れる。


 


仮に、期待感からそう感じるだけで実際大して変わりは無いとしても
取り回しが楽な分、ハンドアックスの方が使い易いと言ってもいいだろう。

 

ひょっとすると、今後東型鉈の出番が無いのではないかと思う。
こんなことなら最初からハンドアックスを買っておくべきだったと後悔しきり。


   



最後にレイ・ミアーズの「斧の選び方と安全な使用方法及びメンテナンス」の動画をYouTubeから。

 Ray Mears Bushcraft - Choosing and Using an Axe
  http://www.youtube.com/watch?v=2tUUctg6dfk

 Ray Mears / Looking After Your Axe
  http://www.youtube.com/watch?v=Awecx7n1bzQ

 Ray Mears / Sharpening an Axe at Camp
  http://www.youtube.com/watch?v=3LrkC3aS3gA





一口にハンドアックスと言っても色々あるもんですね

 
 
 
 
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by swedishcooker | 2009-11-04 20:01 | ■道具
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